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2014年4月25日 金曜日

敷金のお話

 春、新生活のスタートに伴って転居される方も多いでしょう。
 最近は敷金ゼロの賃貸物件も珍しくありませんが、敷金を差し入れていた場合、退去時に敷金の返還が問題となることがあります。

 敷金とは、物件を借りる際に借主が貸主に差し入れるお金で、物件の明け渡しまでに貸主に生じた損害を補填するための預り金、つまり担保金です。
 「保証金」「協力金」といった名目になっていることもありますが、実態が担保金であればそれは敷金です。
 この「物件の明け渡しまでに貸主に生じた損害」として想定されるのは、ほとんどの場合、「未払い賃料」か「物件の汚損の修繕費」です。

 前者は賃料を払わない借主が悪いということがほとんどなのですが、後者は多額の修繕費を請求されて敷金がほとんど返ってこなかったり、追加費用を請求されたりして、その妥当性が問題となることがあります。
 実は、私も学生時代に借りていた部屋で敷金以上の修繕費を請求された経験があります。

 賃貸借契約を締結して物を借りた場合、借りた物は元の状態に戻して返さねばなりませんが、これは通常使用による摩耗汚損まで完璧に回復させるという意味ではありません。
 物を使っていれば摩耗汚損するのは当たり前で、その減価分は毎月の賃料によって補われているからです。
 そのため、日焼けした壁紙の交換や家具による床の凹みの修繕、業者の清掃などの費用は貸主が負担すべきとなります。
 もっとも、建具を壊した、台所の掃除を怠ってひどい油汚れを固着させた、結露を放置してカビを生じさせたというような場合、これは通常損耗を超えるとして借主が修繕費を負担しなくてはなりません。

 物件を普通に使っていたのに敷金を10万円20万円と差し引かれていたら、貸主と交渉し、場合によってはADR(裁判外紛争手続)等に頼るのも一つの手です。
 数千円の手数料であっさり敷金のほぼ全額が返ってくることもよくあります。

 ところで、先に述べた私のケース、「当時法律をちゃんと知っていたら断固争ったのに!」...と言いたいところですが、実は空手道部のたまり場となっていたので、通常損耗を超えるものがあったような気がしないでもありません。
 借りた物件をどう使ったかは後々自分に返ってきますので、新たに部屋等を借りる方は丁寧な使用を心掛けてください。

(『蒼生 4月号』掲載記事)

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2014年4月21日 月曜日

交通事故被害者の遺族はどんな請求ができますか?

「交通事故被害者の遺族はどんな請求ができますか?」

【回答】
 交通事故被害者が交通事故に遭ってから死亡するまでの間に治療を受けていれば、傷害事故と同様に、治療費入院費看護費等の損害が発生しており、これらの損害賠償請求権が相続されます。
 また、交通事故被害者本人が被った精神的苦痛に対する慰謝料も相続の対象となります。

 交通事故被害者が生きていれば得られたはずの給料等の利益は、交通事故被害者の死亡によって完全に失われているため、その逸失利益も損害賠償請求の対象となります。

 精神的苦痛は交通事故被害者本人だけではなく、その家族も受けるものですから、交通事故被害者の相続人等の精神的苦痛に対する慰謝料も請求することができます。

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2014年4月21日 月曜日

死亡事故で損害賠償請求できるのは誰ですか?

「死亡事故で損害賠償請求できるのは誰ですか?」

【回答】
 交通事故被害者が死亡した場合、損害賠償請求をなし得るのは被害者の相続人です。

 遺言書が存在しないケースで言うと、まず交通事故被害者の配偶者(夫・妻)は常に相続人となります

 交通事故被害者に子がいる場合、第一順位の相続人となります
 (子が既に死亡して孫がいるような場合、代襲相続で孫が相続人となります。)

 交通事故被害者に子や孫がおらず、親がいる場合、第二順位の相続人となります

 交通事故被害者に子や孫、親がおらず、兄弟姉妹がいる場合、兄弟姉妹第三順位の相続人となります

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2014年4月21日 月曜日

「高次脳機能障害」とはどういうものですか?

「『高次脳機能障害』とはどういうものですか?」

【回答】
 高次脳機能障害とは、病気や交通事故で脳が損傷したことによって、認知障害が起きたり、感情の起伏が激しくなったり、計画的な行動ができなくなったりといった症状を発する障害のことです。
 交通事故における身体の一部の欠損のような一見して明らかな障害とは異なるため、交通事故後遺障害認定に難しい判断を要する部分があります。

 高次脳機能障害として認定され得る後遺障害等級は、1級1号、2級1号、3級3号、5級2号、7級4号、9級10号です。
 具体的には、交通事故被害者が「意思疎通能力」「問題解決能力」「作業負荷に対する持続力・持久力」「社会行動能力」を、どの程度喪失したのかということを見て、どの等級に該当するのかということを判断することとなります。

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2014年4月21日 月曜日

交通事故後遺障害の等級について教えてください。

「交通事故後遺障害の等級について教えてください。」

【回答】
 交通事故で負った傷の症状固定時に、身体の状態が交通事故前と同程度までには回復していない部分がある場合、それが交通事故後遺障害であるのかどうか、交通事故後遺障害であるとしてどの程度のものであるのか、ということが問題となります。
 症状の残り方は千差万別ですが、それをいちいちケースごとに検討していたのでは膨大な手間と時間がかかります。
 そこで、交通事故後遺障害を類型化して等級区分し、それぞれに自賠責保険金額慰謝料の目安労働能力の喪失率を設定したものが交通事故後遺障害の等級です。

 等級は1級から14級まであり、例えば1級には「両眼が失明したもの」「両上肢を肘関節以上で失ったもの」といったものが定められています。
 これが交通事故の後遺障害慰謝料逸失利益の算定基準となるため、何級に認定されるかは交通事故における損害賠償に大きな意味を持ちます。

 この等級を決めるのは、損害保険料率算出機構の自賠責調査事務所です。
 等級認定は医師の診断書に基づいて行われますが、認定自体は医学ではなく法律の問題です。
 そのため、法的な意味をきちんと理解した上で、医師に症状を伝えて適切な診断書を書いてもらう必要があります

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